太平洋の荒波がわかめを肉厚にする。

三陸産わかめが他のわかめと比べて肉厚なのは、
太平洋に面した荒波が立つ海で育てているからです。
特に、外洋は湾の中より波が荒く、
人が外部刺激を受けて身体を鍛えるように、
荒波によってわかめ自身が肉厚になろうと成長を遂げます。
これこそが、三陸わかめの大きな特長である、
「ザクザク」とした肉厚の食感の源です。

わかめに種があるって知ってますか？

伝統的にわかめ養殖をしてきた三陸地域。
その長年の経験から、この地域環境に合うわかめの種を選んでいます。
種は根気強く一つ一つロープに挟み込み、
海へといれていきます。

わかめが一番美味しい時期を見極めて収穫します。

わかめは成長するにつれて葉肉が厚くなっていきます。
2月の初物のわかめは柔らかくしゃぶしゃぶに適し、
4月後半にはザクザクとした食感になるくらい葉肉が厚くなります。
このような時期の変化を日々観察し、その時に一番美味しい、品質の良いわかめを、
長年の経験から見極め、収穫しています。

「熟練の技が支える品質。」

わかめは大きく葉（一般的に食べられる部分）、茎、めかぶに分けて加工されます。
加工作業は人の手によって支えられています。
大量のわかめを短い時間で分ける素早さ、良いわかめを見極める選別眼、
両方を兼ね備えた熟練の技が三陸わかめの品質をつくりあげています。

若いママたちの雇用を創出する。

わかめの収穫が本格化する3月から4月にかけて、浜は大忙し。
全国でも随一の水揚げを誇る南三陸町歌津のわかめを、この期間に全て加工しています。
若いママたちの雇用を創ると共に、伝統を伝え、仕事を作っていく。
南三陸の春は、わかめの香りと若い活気が漂っています。

美味しいわかめはシンプルに味わう。

わかめを収穫する2?4月にかけて、湯通ししていない生わかめが手に入ります。
この旬の時期限定の生わかめ、生めかぶをしゃぶしゃぶで食べるのが、
遠方から南三陸に来た方に大人気となっています。
そして、ポン酢でシンプルに味わうのが一般的ですが、
地元の漁師の間でよく使われているのが「うま造り」という調味タレです。
南三陸町のすぐ北、気仙沼市でつくられているうま造りとわかめとの相性は最高です。
是非地元流をお試しください。